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【2025年1月振り返り】物語自体の「物語性」

※このnoteは無料で全て読めます。


1月の雑感

例年1月は正月ボケ廃人になってることが多いです。
が、2025年1月はありがたいことにお仕事が重なりなんと1月からフルスロットル(当社比)で動いております!アメージング。

本業のマンガがそこそこ忙しかったため、noteは無理なく書きました。できるだけ長く続けていきたいから、今後もバランスを見てうまくやっていきます!

AI時代に怠惰な人間が勝てること


先日のnoteにも書いたのですが、AIのすごさを喰らった1ヶ月でした。


AIの進化は止まらないし、これからどんどん良質なマンガやドラマが出てくる。並大抵の人間が作った物語じゃ、AIが作り出す物語に勝てない。

でもじゃあそんな「人間暗黒&AI絶好調時代」に。
人間で、しかも怠惰な私に何ができる?

2、3日考えて閃きました。
それは………

「物語性」だ!

人間が愛着を抱くものは

人間は何故か物語性があるものに愛着を抱く。
どんな商品でも、開発ストーリーがつけば好きになってもらえる。

ちょうど「No No Girls」っていうガールズグループオーディション番組を見てても感じました。
歌手オーディション番組は数多くありますが、その中でも「No No Girls」のストーリーテリングは素晴らしかった。丁寧に参加者たちの物語を作っていた。

デビュー前とはいえ彼女たちの信念や切磋琢磨する姿を見てたら、どうしたって好きになってしまう。もちろん出来上がったガールズグループには唯一無二の「物語」が宿り、大人気になっている。


人は完璧な歌やダンスを求めているわけではない。
「物語性」を求める。
「物語性」に愛着が湧くんだ。

「物語」自体にも「物語性」をつける


マンガの話に戻す。
もっというと「マンガの物語」自体にも「物語性」があると強い。

完璧な創作論で作られた完璧なマンガと、いびつだけど作者の実体験から作られたマンガ。どちらも創作として価値があるけど、愛着が沸くのは後者じゃなかろうか。

「物語性」というとちょっと固いが、要は「情報量が多い」ということだ。
実体験から作られた物語は背景の情報量が多い。

このシーンは作者の生まれ故郷をモチーフにしてる、とかこのキャラは作者の恋人がモデルとなっている、だとか。
たとえ不完全でも矛盾していたとしてもその情報量、ひいては作品自体の制作過程に物語性を感じて人は愛着を沸く。

AIが3秒で出してきた完璧な物語は、どこから引っ張ってきたなどの出典はあるが固有の物語性はない。

私も少しづつやってみよかな


だから今連載している「てきこい」もどういう意図で作られたのか、どういう打ち合わせを経ているのか、私のどういう経験が生きてるかを出したほうが良い気がしてきた。

「物語制作は秘伝の味」「創作の裏側は見せない!」みたいな美学ももちろん分かるのだが。

完璧なAIに対して人間が差別化できるとこといったらこの制作過程や裏側を見せることだろという気持ちが強まっている。
創作の苦しみとか辛さとかの部分も、エンターテイメントにする。

作品だけで勝負するのはこれからの時代きつい。
(もちろん圧倒的実力者を除く)

AIがなくたってエンタメは飽和状態だ。
どこで差別化するか?
自分だけにしかできないことは何だろう?
そんなことを考えた1ヶ月でした。

(だけどAIがもっと発展して創作の苦しみとかAIの自我とか語り出したら、もう人間にできることはない!!!人間完敗!!!!おつかれっした!)

おしまい

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