ネットのコメントから心を守る方法
※このnoteの前半は無料で読めます。後半の具体例はセキララに語ってるので有料とさせていただきます。
はじめに
世の中に数多くの創作論は落ちていれど「ネットのコメントから心を守る方法」は意外とない。なのでここにまとめることにする。私の少ない経験からだが少しでも誰かの役に立てばうれしい。
とはいえこれはあくまでも私の方法論である。各々メンタルの状況は違うしこのnoteが正解なわけでもない。人格批判や行き過ぎた誹謗中傷があったら適切な場に出たほうがいいし本当に辛かったら今すぐ病院へ行くなどしてほしい。
作品は「自分」ではない
まずはここから。作品と「自分」を切り分けよう。いや作品は「自分自身」だという意見もよくわかる。自分が生み出した作品はみな子供のようにかわいい。ダメな作品だからこそ愛おしいものである。
創作者にとって作品は自我と密接に絡み合ってる。だからこそ作品をけなされるとキツい、それは分かる、でも。
作品は「自分自身」ではない。まずはこの認識をしっかり持とう。作品が中傷されたからといってあなた自身が毀損されたわけではない。
外に出よう
ネットのコメントに心がざわついたとき、最も有効かつ即効性のある方法が「お外に出ること」だ。スマホを捨てよ町に出よう。
子供やご老人たちがお散歩している。誰一人このネット騒ぎを知るものはいない。ネットで燃えていると世界はこのスマホの中だけのように思えてしまうがそんなわけない。
世界は広い。深呼吸して歩いて風を感じよう。どんなひどいコメントだってこの世界中の数ある事象のひとつにしかない。
カフェに入ってもいい。雰囲気のいい落ち着いたカフェで好きな飲み物をたのもう。自分に優しくしよう。あなたは頑張っている。ネットでよくわからんコメントされたら誰でも心がざわざわする。あなただけじゃない。
とにかく少しでもメンタルがやばいと思ったら外に出よう。スマホは電源を切ってベッドにたたきつけよう。
話を聞いてもらおう
炎上すると世界中の人が私のことを嫌っているかのように錯覚する。当然だが決してそんなことない。
ネット上にあなたの味方だってたくさんいるはずだ。今は一時的に見えなくなっているだけだ。だからリアルで人に頼ろう。
友達だって家族だっていい。そんな都合の良い人いないという場合は占い師やカウンセラーにだって頼ろう。金はこういうときに使うもの。
現代人は人と話すことの効用を過小評価していると思う。人と話したいという欲求は恥ずべきことではない。どんどん話そう。人に頼る練習だと思おう。
「いや~私ネットで炎上しちゃってさ~ちょっと聞いてくれる?」と笑い話にすれば「なにそれ!」と興味持って聞いてくれる人もいるはず。人と話すことによって客観視できる。なんだ、私の人生にとってたいしたことじゃないなと思える。
炎上中、人は認知がゆがみやすいゾーンに入る。リアルで人と話すことによってそのゆがみを正常近くに戻せる。
ミュートしよう
ひどいコメントを投げてくる人はたいてい他のものにもひどいコメントをしている。その人の世界観では世の中は悪意と裏切りに満ちた厳しい世界で、だから人の世界も汚したいのかもしれない。
かといってあなたの世界までその悪意に侵食させる必要はない。あなたの世界を守ろう。ATフィールドを確保。あなたはあなた。わたしはわたし。
お釈迦様も言ってた。「贈り物を受け取らなかったらその贈り物は送ってきた人のものになるだろう。悪口はどうだ?」って。
※悪口ユーザーをブロックかミュートにするかは神学論争でいろんな意見があるが個人的にはミュートをしている。とりあえず気軽にミュート、最終手段はブロック。
もっといえば少しでもイヤだなこの人と思ったらガンガンミュートしよう。あなたのメンタルを守れるのはあなただけ。自分のメンタルは先手必勝で守ろう。
炎上が収まるのは1日~3日
1週間前なにが炎上していたかほとんどの人は忘れていると思う。最近はとくにサイクルが早いので1日(24時間~36時間)もすればほぼ沈静化している。
3日もすれば「過去の話題」だ。ここまで行くと炎上話題に言及している人は一転して「話題に乗り遅れてる人」のレッテルが張られるので炎上人は減っていく。とにかく最初の72時間を耐えればこっちのもん。
もしマンガを投稿して最初のほうの反応で炎上しそうだなと思ったら手早く鍵垢にしたりツイートを削除するのも手である。(ツイート削除は勇気ある撤退である。)
ネットには炎上しやすい場というものがありツイッターはその最たるものである。ツイッター上で炎上を食い止めればほぼ延焼しない。
またネット上には特に燃えやすい話題というものもある。それに関しては後半に書いてあるので興味ある人は読んでみてほしい。
追加燃料を入れない
作品自体の炎上であれば上記した通り1~3日でほぼ落ち着く。だから辛ければその期間だけネットオフにしてればいいのだ。
だがそこで焦って弁解したり「この漫画の意図を読めてないな~」みたいな煽りして追加燃料を入れるとさらに反感を持たれる。
わかる。弁明したい気持ちはすごくわかる。自分の意図とは全く違う風に曲解され挙句の果てには差別だなんだといわれると反論したくなるよね。
でも1週間まとう。1週間待ってから反論したりnoteに記事とか書こう。見てくれる人はきちんと見てくれる。それにそれを見てくれない人はそもそもファンでも何でもないんだ。とにかく追加燃料を入れないようにしよう。
同時に狼狽した姿を見せないことも大事である。「こんなこと言われたふざけんな!」「わーん悲しい…」などツイートするとさらに攻撃してくる人がいる。攻撃が効いていると思われてさらなる攻撃を呼ぶ。
内面はらわた煮えくりかえってたとしても「そんな攻撃効いてませんよンフ」と王騎将軍のごとく涼しい姿でいよう。
それが無理ならとにかく24時間はツイートしないことを目標に。ファンを動揺させないためでもある。TLの治安を維持する。
友達が炎上してたら連絡しよう
上記と少し相反するがもしネット上で友人が燃えて辛そうにしてたらDMなり電話なりで励ましてあげるといいかもしれない。私自身、漫画が燃えてた時色んな人からDMで気にかけてもらって励まされた。
「私もこういうことあったよ」「私もこんなことで叩かれたよ」そういう風に言ってもらってずいぶん安心した。
炎上中は周りのすべてが敵に見える認知モードに入る。闇落ち寸前である。もし友人が辛そうにしてたら気にかけて闇落ちを救ってあげてほしい。(別に辛そうじゃなかったら連絡しなくて大丈夫だよ)
このnoteもそういう意味では誰かの助けになると嬉しい。コメントで叩かれてるのはあなただけじゃないよ。
貴重な経験だと思う
精神論になってしまうのだが、コメントが荒れて心がざわざわしたとき「でもこんな経験なかなかできないな」と思えば心が落ち着く場合がある。
創作者であればさらにラッキーだ。こんな経験なかなかできないしそのときの感情をつぶさに観察しておけばいつか創作に使える。
ネットのコメントが荒れたときのあの特有のザワザワ感は何回やってもイヤなものだが、それも人生経験のひとつ。世界にはあなたと全く違う見方をする人がいるということを肌で実感できる。
この感覚をいつか作品に流用しよう。別に本当に作品に使わなくてもいい。「作品にいつか使えるかも」という認識が重要。
人間は「ムダなことをしている」と思うと心が折れやすい。なので辛いことでも「いつか役立つかも」と思うことによって心を守っているのだ。
事実、私は燃えた経験からこのnoteを書いているので無駄なことではなかった。(と思う)
自分めっちゃエンターテイナーじゃん、と思う
野球やサッカーなどで「なにやってんだあの野郎!」と選手に息巻いてる人いるよね。私たちもそれだ。人の憂さ晴らしを手伝ってるのだ。
漫画に感動させるだけがエンターテイメントじゃない。「この漫画クソだな!」って言わせることもエンターテイメントの一つである。
ストレスが溜まっている人には暴言を吐いてうっぷんを晴らしたいという欲求がある。あなたの作品が叩かれたとき、それはたまたまその人の目に入っただけである。ただの運。
グチりたい人の目にあなたの作品が止まっただけである。そしてその溜まってるストレスを吐き出させたあなたの作品は素晴らしいエンターテイメントだ。
めっちゃ叩かれたときは「自分めっちゃエンターテイメント提供してる!」と陶酔してみるのもひとつの手である。
みんな意外と覚えてない
私はこの1年くらいで数回漫画が燃えているのだが、みんな作者までは覚えていないんだなと思った。前に私の漫画をボロクソに言ってた人が違う漫画では私の作品をほめていたから。
皆流れてきた漫画にテキトーにうんこを投げつけてるだけで別に作者のことまでは認知してないんだ。そう思ったら気が楽になった。
炎上したからといって今後一生炎上し続けるわけではない。作品によってはきちんと褒められたりもするのだ。
燃えても仕事は来る
漫画が燃えると世界のすべてが自分を嫌っているように思い怖くなってしまう。でも何度も言うようにそんなことはない。もっといえば燃えることによってPVが上がり仕事が舞い込むこともある。
燃えるということは誰かの心に深く刺さったということでもある。その刺さりが心地悪かった人たちに燃えているだけで、逆に言えば心地よく刺さっている人もいるのである。
前者の発言が強くて目立つが、その陰には心地よい刺さりをしたサイレント読者がたくさんいるのである。
サイレント読者たちはなかなか声をあげないため(炎上の火の粉がとばないためでもある)見えづらいが確実にいる。そしてそういう人たちはきちんとあなたのことを見て、仕事をくれることもある。
※ただしこれは作品が燃えた場合のみ。作者自身が情報漏洩した、反社会的行動をとったなどで燃えた場合は当然ながら仕事は来ない。燃えるなら作品で燃えよう。
なるほどと思うコメントもあるが
「この漫画クソ」「最悪!」といった吐き捨てコメントは耐性がすぐつく。だが中には「この漫画はこれこれこういうところがダメ。なぜならばうんたらかんたら~」と長文コメントを書く人がいる。これが結構キツイ。中には図星と思う点もあるから。
だがこういうコメントを見て自分自身の創作意欲が落ちてしまったら元も子もない。辛い人はこういうのもスルーでいい。
本当に作者のためを思って苦言を言うならそれ相応のジェントルな言い方になると思うし、そういう読者の発言は見ればわかる。
ただネチネチとあなたの作品の欠点を指摘する人の意見を飲み込む必要はない。相手が自分の作品にコメントする自由があるように、あなたにもそのコメントを見ない自由がある。
自分の創作に役立てたいから見る、という殊勝な人でも1人で夜そのコメントを見るのはやめよう。見るなら明るい昼間、公園とかで読もう。誰かと一緒にネタにするという体裁で見るのも良い。
燃えた具体例と体験談
ここからは私が燃えた作品を具体例を3つ紹介する。実際に燃えた体験談とどんな方向からコメントが来るのかの例もあげている。
が、赤裸々に語るので有料となっております。興味のある人はどうぞ。
1作目
最初に燃えたのがこの作品。ツイッターで流した最初のほうは「わかります!」「私もそうです!」の共感コメントがついて嬉しかった。のだが…
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